ハザードマップ 河川管理計画 

2024年6月24日 お知らせ, お部屋をお探しの方, 不動産をご購入の方, 不動産オーナーの方


 近年の地震による津波や、豪雨による河川の氾濫など、災害が発生したときに、ハザードマップの利活用についてテレビや新聞などで触れることが常となりました。このハザードマップだけが一人歩きしていますが、河川管理と共に合わせてご活用することをおススメします。
 利根川をはじめ大きな河川を一級河川、二級河川と河川管理の区分を分けています。大きな一級河川は主に国交省が管理して、そのうち指定区間は都道府県が管理しています。二級河川以下は都道府県や市町村が管理しています。
 特に重要な河川は大臣管理となっており、都心を流れて、太平洋や東京湾に流れ込む、利根川や荒川などは大臣管理としています。
 ここでは我孫子市を流れる身近な河川である利根川を見ていきましょう。利根川の幹川(かんせん※河口から一番遠い水源の谷まで)の流路延長は322キロと全国2位です。ちなみに1位は信濃川です。また流域面積は全国1位です。2位は信濃川です。信濃川は、河口を新潟港とし最深部の水源は長野県と埼玉県境付近としています。
 利根川の流域人口は、日本の総人口の1/10の1300万人超の人口を擁しています。人口の大部分は利根川の中流部や江戸川流域部に集中していて東京のベッドタウンとなっています。利根川流域の経済活動総生産も全国の3割を占めるなど、首都圏の重要な河川となっています。
 利根川はもともと東京湾に流れていました。いまのように太平洋に流れていくようになったのは、江戸幕府に入府した徳川家康の命令によるものでした。その目的は、江戸を利根川の水害から守り周辺の新田開発を行うことや、舟運の開発や交通を確立することでした。
 利根川は、首都圏ひいては日本の政治・経済・文化の重要な河川として、徳川家康のころより現在の国土交通大臣に至るまで、河川管理計画を入念に準備し、適宜、管理を実施していたようです。
 次回は、徳川家康の利根川の東遷と河川の管理についてご案内したいと思います。 
Jan HelebrantによるPixabayからの画像