2024年10月24日 お知らせ, お部屋をお探しの方, 不動産をご購入の方, 不動産オーナーの方
柏駅東口の旧そごう柏店本館は、閉店から7年間放置されていましたが、このたび、。所有をしている三井不動産から柏市がその土地を取得することとなりました。なお旧そごう柏店本館の隣のスカイプラザ柏はそのまま残ります。
柏駅の東口には、昭和44年に事業決定した「ダブルデッキ」と呼ばれる、日本初の高架式の歩行者専用通路があります。高度成長期の時代の駅前空間の再開発は、主に百貨店を誘致し、百貨店を中心とした開発が多く、昭和48年にはそごうが東口に、高島屋が西口に出店しました。
ダブルデッキを囲むように、そごう、スカイプラザ、丸井といった駅前商業施設が立ち並びました。ダブルデッキは買い物客が楽に行き来ができるため、大変効果的だったようです。その後、全国に歩道専用高架式通路『ペデストリアンデッキ』が普及し、仙台、横浜、大宮、高崎などのほかあちこちに作られたそうです。
柏の旧そごう跡地を、そごう・西部から取得した不動産会社は、タワーマンション建築の計画を見込んでいました。タワーマンションの建設では、柏の象徴ともいえるダブルデッキ(中心商業地)を軸とした、まちづくりの創出を維持できないと考え、取得するに至ったと柏市長が述べています。
池袋西部も閉店後のテナント問題についてのイザコザ(高級店を出店してほしい等)が報道されるなど、駅前百貨店の撤退はいろいろ難しい問題があるようです。
柏駅西口の高島屋も、開業50周年を迎え大規模にリニューアルをしています。本館、s館(専門店)、新館といずれも新規出店や改装を実施しています。特筆すべきは、新館の10階と11階を「ヒト・モノ・コト」が出会う地域のコミュニティゾーンを新設したことです。様々な形態のレンタルスペースやオープンスペースを新設しています。
オープンスペースなので、だれでも自由に入ることができます。あえて商業施設の中に人が自由に集えるパブリックスペースを設けることで、新たな出会いや様々な活動が創出したりすることで、生活に豊かさを、街に賑わいをもたらす期待があります。今年、4月に原宿の神宮交差点という一等地にできた東急プラザの4階にも『ハラッパ』というパブリックスペースができました。柏高島屋の裏手の一帯も大規模再開発を計画しているので、今後ますます魅力的になる可能性があります。
Pearry ArtiagaによるPixabayからの画像