東京八王子市で、アパートの階段崩落により入居する女性が死亡する事故が発生しました。工事を行ったのは神奈川県相模原市の建設会社で、今回、事故が起きたアパートのように踊り場に木材が使われるケースが多かったということです。また階段の踏み板は人が乗ると曲がるほど薄かったり、接続部分の溶接が不十分だったりと、一見して危険だと分かる状態のものばかりだったそうです。「階段は踏み板の形がそろっていないような雑な作りで、『これで大丈夫なのか』『落ちるんじゃないのか』と工事現場の人たちはみんな話していたとのこと。皆、怖いので、階段ではなく作業用の足場で上り下りしていたらしいです。
施工不良問題は、建築現場で、進行形で行われているため、進行中のなかで工事監理において把握する以外、一般の方が知るのは困難といえます。しかし、建築後、年数が経過した建物において、修繕が行き届かないなどの理由で、鉄部の錆や、木部の腐食などによる劣化や欠損などを放置することで、大きな事故を招くことがあります。日頃の修繕や補強工事は、マメに行うようにしたいと感じました。
今回、建築会社は早々に自己破産を申請し逃げてしました。しかし建物所有者は、被害者に対し補償をする必要があります。そのとき利用できる保険として、火災保険の『施設賠償責任特約』があります。建物や施設の欠陥などにより、対人・対物事故に対して補償をする場合に利用されます。
保険料は思うより低額ですので、この『施設賠償責任特約』を火災保険に付保するようにしてください。補償額は3000万円~2億円超など補償額は幅がありますが、最低補償額は3000万円以上を推奨します。保険会社により異なりますが、多くの保険会社には、この特約があります。不明なときは弊社までお気軽にご相談ください。特約付保のお手伝いをさせていただきます。